ぽっせのブログ

スポーツ観戦、演劇鑑賞、山行記録など。

【観戦記録】ジェフ市原千葉vsモンテディオ山形(サッカーJ2第3節)

 前節初勝利を掴んだジェフですが、試合直後に感染症発症のリリースがあり、大量の離脱者が出てしまいました。

 一方の山形は開幕群馬に敗れ、前節熊本には3-0と快勝。春の訪れとともに徐々にコンディションを上げていきたい、1勝1敗同士の一戦となりました。

 

ジェフのスタメンはGK新井、
5バックが左から福満、佐々木、鈴木、新井、西久保
ダブルボランチチャンミンギュと小島、トップ下に見木
ワントップに櫻川、そのシャドーにサウダーニャという形。
ベンチメンバーは松原、篠原、佐久間、風間、ブワニカ、川又といった有様で、
なんと田口、小林、熊谷、高橋とボランチが4枚離脱という緊急事態。

小島の相方にチャンミンギュがボランチに入り、空いたCBに佐々木が初先発となり、ベンチには川又が入りました。川又は出場すれば2020年12月ぶりということで、攻撃陣が不甲斐ない中で期待を持ったサポーターも多かったのではないでしょうか。

 

■(前半)ジェフの5バックを崩せず停滞するモンテディオ

 ボランチ4枚落ちでは流石に試合にならないと踏んだか、ジェフはシステムを変更し最初から5バックで0-0を狙います。

 試合開始早々、4分サウダーニャと見木のコンビで崩して櫻川のヘディングシュート。バー直撃となりますが、サウダーニャと櫻川の共存は今季初ということで期待感を持たせました。

 一方のモンテディオは加藤が西久保や新井を躱してクロスを上げるシーンが多く、西久保のサイドを狙ってくるかなという印象を受けましたが、同じサイドで攻撃を組み立てる南や藤田は中への志向性が強く、ややちぐはぐな印象を受けました。センターはチャンミンギュが、左サイドは福満が奮闘しボールをカット。気持ちのこもったプレーを見せてくれました。

 ボックス内での身長差を考慮してなのか、クロスではなく中へのくさびを執拗に狙うモンテディオでしたが、小島が不安定なポジショニングを繰り返していたこともあり、素直に左サイドからの崩しやクロスを狙われたほうが苦しい感じも受けました。

 攻撃面ではチャンミンギュと福満が絞ったところを見木が奪って速攻、という基本形が確立している様子でしたが、櫻川がハイボールを処理するために中央に陣取るしかないなかでサウダーニャがスペースを持て余すことが多く、上手くフィニッシュに繋げられませんでした。

 櫻川はしっかりと守備に戻るシーンも多くありましたが、速攻の場面では活躍できませんでした。サウダーニャは右サイドを中心に陣取りカウンターの際ドリブルでボールを運びましたが、フィニッシュを左で打てるようにカットインしたがる癖が徐々に看破されると、対応されることが多くなり輝きを失っていきました。

 前半はとにかくチャンミンギュと福満の守備への奮闘が目立ちました。福満はマッチアップする横山にもほぼ完勝で好調を感じさせる出来。35分のコーナーキックは選手もそれを感じ取ったのか、中を囮に福満を狙うトリックプレー。フリーで合わせ決定機となりましたが枠の外。比較的イージーなシチュエーションだっただけに、枠に飛ばしてほしい気持ちもありました。

 サウダーニャのドリブルが通用しなくなりチャンミンギュがバテはじめるとジェフの重心が下がり山形が攻勢を強めますが、ゴールは生まれず前半を0-0で折り返します。

■(後半)ジェフは総動員での防衛戦。ドローに持ち込む

 後半もジェフは変わらず5バック+ダブルボランチの計7枚で引いて守りますが、ブロックに突っ込んでくる山形を見木が降りてきてボール奪取&攻撃の起点に。サウダーニャが中央でボールを引き継いで一人で組み立てることが増えました。サウダーニャは状況に応じて速攻と遅攻を使い分けたり、ロストした後も懸命にポジションをとりなおすなど前半の反省を踏まえた、なおかつ気持ちのあるプレーを見せてくれました。

 徐々にジェフの両ワイドがプレスをかけられなくなり、58分に山形のコーナーキック、59分に藤田の素晴らしいターンからシュートなどチャンスが続きます。2本のチャンスはいずれも櫻川が処理。櫻川は攻撃面ではインパクトを残せませんでしたが、守備で貢献がありました。

 65分に山形が3枚替え。攻勢を強めますが、70分を過ぎてジェフも櫻川と小島を下げブワニカと篠原を投入。交代が後手に回る形になったうえ、櫻川が下がった直後にサウダーニャが両足を痙攣させるなどやや不穏な空気が漂います。

 その後も山形が攻勢をかけますが、鈴木を中心にジェフディフェンス陣が奮闘。ブワニカは櫻川に代わってよくチェイスしましたが、投入直後のドリブルで仕掛けられずアウトサイドに向かう、スペースを失って中を確認せずにフェイントなしでクロスを上げるなどアタッカーとしてはやや不安な印象を受けました。一方篠原はディフェンスを無難にこなしたほか、攻撃参加でもスルーパスを通す、最終盤ではプレスを躱してカウンターのチャンスを作るなどしっかりとプレーした印象を受けました。

 足が止まりジェフの両ワイドがプレスをかけられなかったところで、足の攣ったチャンミンギュと右サイドの西久保に代えて矢口を投入。矢口は若干17歳で山形も当然狙ってきましたが、目立ったミスはなくディフェンス時の1対1でも勝利。先週まで県2部リーグでプレイしていた選手ですが、しっかりと責務を果たしたといえると思います。

 交代選手の奮闘もあり、試合は0-0で終了。試合終盤は審判の足も止まり、離れた距離からのやや大雑把なジャッジが増えて山形の選手がいら立つシーンもありましたが、ジェフにしてみればしてやったりな引き分けとなりました。

■(総評)スクランブル下で勝ち点1獲得は収穫

 ジェフは感染症の影響でボランチ4枚と高木を欠くなかで、徹底して勝ち点1を狙いにいく戦術が奏功した形となりました。もちろん昇格を狙うのであれば交代して出てきたアタッカーにもう少し活躍してほしいという気持ちもありますが、ブラジル人FWを補強したというリリースもあり、現状攻め手が無くべた引きしか戦術の取りようがないということであれば、勝ち点1は十分な結果といえるのではないでしょうか。

 

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【観戦記録】FC琉球vsジェフユナイテッド市原千葉(サッカーJ2第2節)

 昨年8位のジェフ千葉と昨年9位のFC琉球の沖縄での一戦。FC琉球は昨シーズン中盤から喜名監督が就任。J1に昇格したばかりのFC東京で奮闘していたイメージですが、いつの間にか故郷で指導者になっていらっしゃいました。ジェフOBの金井は先発、清武功暉はベンチスタートとなりました。

 ジェフは惨敗した前節から前線のスタメンを大幅にいじってきました。ワントップにサウダーニャ、2シャドーに見木と高木、左右のワイドは変わりませんでしたが、ボランチは熊谷と小林。3バックとGKは前節と変わらず。
 ベンチ外となった田口はPSM、第1節ともよいパフォーマンスをしていましたので感染症等の理由があるのかもしれません。風間は古巣対戦ということもありもう少しチャンスを与えてあげてほしい気持ちもありましたが、結局出番なし。うまく折り合いがついていることを期待します。

■(前半)ジェフのTOがハマり一方的な展開

 サウダーニャ、見木、高木のハイプレスがはまり、GKからボランチにつないだところで潰すシーンが前後半とも多くみられました。ジェフは高い位置で奪っても速攻が整備されておらず、ゴールに向かえずにバイタル付近でまごつくシーンが多かった印象です。前半は風も強かった様子で、追い風を生かして鈴木大輔からラフに裏を狙うボールも見られましたが、効果的な攻め方にはつながりませんでした。

 前半のキーマンとなったのは今季初先発となった高木。プレスを頑張ってかける一方で、カバーリングにも勤しみ裏にスペースがあれば狙う、見木との連携もよくポジションチェンジも効果的に行うなど大奮闘。チャンスシーンを多く作りました。同じサイドを担当する福満との相性も良く、ポスト直撃の福満の逆足シュートをお膳立てしたり、先制点につながるコーナーキックを蹴ってアシストを記録するなど、右サイド全体を活性化させていました。

 ゲームは支配できていましたので2点目3点目を狙いたい前半でしたが、1-0で終了。ジェフのショートカウンターが未整備であることを琉球に看破されているようでもあり、期待感からすればやや不満の残る前半となりました。

■(後半)交代メンバーの差から琉球が猛攻

 ジェフは後半から左WBに福満、右WBに西久保に変更。琉球は後半から清武と中野を投入。前半の出来を考えれば交代とポジションチェンジはやや疑問が残りましたので、なにかトラブルかもしれません。

 交代で投入された西久保は三菱養和出身の右SBでU19代表候補。身長は178㎝ですが空中戦に強いという触れ込み。緊急登板だったせいかはわかりませんが清武相手では分が悪く、良さはあまり感じられませんでした。線も細く、今日の右サイドでの福満の出来を考えればまだまだスタメン争いは先のことかもしれません。

 後半15分、鈴木がロングキックで右サイドのスペースを狙うと、サウダーニャが拾ってドリブル。琉球は4枚+GKで対応しましたが相手にせずゴール。
 格下の相手にきちんと勝負を仕掛ける姿勢はジェフの選手にはあまりないので、新鮮なゴールとなりました。ロングキックで起点を作り、ファーを詰めるところまできちんと走り切った鈴木も素晴らしかったと思います。

 2点差となった直後、琉球が右からのコーナーで一点を返します。この失点もファーの新井一耀の奥にフリーマンがおり、拾った中野が決めて2‐1。セット時での守備は前節から改善なく、テコ入れをしていない印象を受けました。
失点を受けてジェフはサウダーニャ、熊谷、高木に代えて櫻川、小島、篠原を起用。琉球は同点を狙い阿部と上里を投入。ここからジェフは混迷を極めます。

 サウダーニャ・高木を失い前線でのプレスが機能しなくなったジェフはCBからの組み立てを許すようになりました。櫻川はコンディションも良くなかった様子で、スプリントもほとんどかけられず。小島はマイボールをトラップミスや無理なシュート選択でロストするシーンがあり、ボランチとして安定をもたらすことはできませんでした。篠原はよい体格をしていますが、まだ若く試合に入れる様子はなし。

 一方琉球の交代選手は奮闘。清武はバテバテの見木を狙ってカニばさみを図る、コーナーキックでは直接狙ったり、嫌らしい軌道のストレート系のボールを放ってバー直撃のヘディングシュートをアシストするなど、レベルの高いプレーを見せてくれました。前半は無難に対応していたジェフのCB陣ですが、さすがにチャンミンギュvs阿部は阿部の完勝。上里からのパスが面白いようにつながり、後半は琉球のゲームとなりました。

 清武・上里・阿部が何度もジェフゴールに迫りますが2点目は生まれずそのまま決着。ジェフはなんとか逃げ切る形で今季初勝利を手にしました。

■(総評)逃げ切り成功が財産となるか

 ジェフは今季初勝利となりましたが、押し込んだ前半、バテた後半、交代によってさらに追い込まれた終盤とジェットコースターのような試合となりました。

 この試合で印象に残ったのはやはり尹監督の采配ではないでしょうか。感染症等のチーム事情はサポーターにはわかりませんが、スタメン変更も交代も、追いかける展開でもギリギリまで交代枠を残す保守的な印象が強かったので、尹監督の采配は強いインパクトを残しました。

 特に気になったのは60分の3枚替え。もしも失点したり逆転負けを喫するようなことがあれば、失点に絡む等で凹んだ選手やデビュー戦となった若手たち、チャンスを与えられなかった風間へのケアに追われることは必至なわけで、かなり思い切ったチャレンジだったかと思います。

 交代で出てきた選手はいずれも目立った活躍はできませんでしたが、それでも痺れる展開の中で逃げ切りまでやりおおせたことは非常に価値があることなのではないでしょうか。
 もちろんチームが成績を残せなければ流出という形で泡と消えるわけですが。

 サウダーニャの個人技もいつまでも通用するほどのものではありませんので、スタメン落ちとなりましたが出番を貰えた櫻川や未だノーゴールの見木など、オフェンスに関してはまだまだ改良の余地があるのかなと思います。

 

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【観戦記録】ジェフ市原千葉vsいわてグルージャ盛岡(サッカーJ2第1節)

今年もいよいよJ2開幕。

金曜日のJ1開幕戦 川崎vsFC東京は大変に締まった好ゲームで、本日のJ2開幕戦も大変に楽しみなゲームとなりました。

私の応援するジェフ千葉は船山、安田と経験豊富で気の利く選手を放出し、高木・風間らを補強。FWとCBの頭数が足りていませんが、ジェフサポーターからは今年はチャンスとの声もよく聞かれます。

 一方の岩手は昨シーズン終盤の富山戦を1試合見た限りですがFWブレンネルを前線の拠点に、堅守速攻を狙うチームに見えました。

富山から戸根を、鳥取から甲斐を獲得し、秋田豊監督がJ2でも通用するディフェンスラインを仕込んできたな、という印象です。

 

■(前半)岩手のハイプレスが機能しジェフを封殺
 ジェフのスタメンはGK新井章太、CBが左から鈴木、チャンミンギュ、新井一耀。ボランチが田口と小林、2列目左から末吉、見木、風間、福満。ワントップに櫻川。
 ちばぎんカップのパフォーマンスで序列が変わったか、左WB秋山から末吉に変更。

 岩手は4x4が高い位置でブロックを敷き、ハイプレスでジェフの組み立てを阻害します。
 ジェフは小林、田口からの展開を狙いますが、見木、風間、櫻川には狭い位置で剥がすほどのテクニックがなく、プレッシャーがかかった状態ではズレたパスやトラップミスが非常に多く、効果的なビルドアップができません。見木がボランチの位置まで降りて組み立てに参加することで、2度ほどチャンスを作ることができました。
 岩手の攻撃はワントップのブレンネルが収まる、剥がしてシュートも打てる、降りてきて散らすこともできると出色の出来栄え。

  右WBの宮市も運動量豊富で末吉を相手にせず、左WBの中村はキックの精度、フィジカルは衰えを見せませんでした。マッチアップの相手である福満には先制でコンタクトをとるなど、強かな性格も変わらず"らしさ"を見せつけてくれました。

 岩手はセットプレーなど中村のキックからチャンスを量産。ジェフはセット時ゾーンで守るため、新井一耀とブレンネルのミスマッチやファーサイドのフリーマンにやられるシーンが目立ちました。前半26分、中村のFKからファーでフリーになった宮市が先制点。

 岩手のスカウティングの成果でしょうか。ジェフのビルドアップの拙さとセットプレー時のミスマッチを丁寧に突かれてしまった印象です。

 

■(後半)岩手のディフェンスラインが下がるもCBの強固さに手も足も出ず完敗

 後半に入ると、岩手のディフェンスラインが下がったのと、宮市の運動量が落ちてきたためジェフが左サイドからチャンスを作るようになります。末吉の突破や見木の崩しは期待感が持てるシーンとなりました。

しかし櫻川は戸根と甲斐が完封し、福満は中村の対応がありほとんど攻撃参加できなかったため左で崩しても中はスカスカ、というシーンが多く、ゴールに迫るシーンはCKから新井一耀のヘッド1回のみでした。

 サウダーニャ、米倉、高木など交代メンバーもインパクトを残せず、試合はそのまま終了となりました。

■(総評)岩手は躍進を予感させる出色の出来、ジェフは左サイドの攻撃に期待感

 岩手は前半は高い位置でのハイプレスなどきちんとしたスカウティングが好印象。後半こそ足が止まりましたが戸根、甲斐、宮市、中村、小松、加賀美、ブレンネルはジェフの各選手とのマッチアップでもほぼ完勝し、J2でも十分活躍できる個の能力を証明しました。

 ジェフは左サイドで積極的に打開を図る末吉がやはり好印象。山岸、深井、谷澤、為田と個性的なジェフのサイドアタッカーの系譜ではないでしょうか。彼の突破から生まれるチャンスが今季の楽しみかもしれません。

 

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【観戦記録】マンチェスターユナイテッドvsサウサンプトン(サッカープレミアリーグ第25節)

負けなしではあるものの前節バーンリーと引き分け順位を落としているマンチェスターユナイテッドが、サウサンプトンを迎えての一戦。開始後こそユナイテッドがペースを掴みサンチョのゴールで先制しましたが、前半30分ごろからセインツがポゼッションを取り返し、後半2分に追いつき1-1の引き分けとなりました。

 ユナイテッドはポグバがポゼッションにポストに散らしにと奮闘しましたが、ワントップのロナウドが封殺され、またGKフォースターのビッグセーブもあり、崩しきることができませんでした。

 

■(前半)開始直後はユナイテッドがペースを握る
 ユナイテッドのスタメンはGKデヘア、4バックが右からダロト、ヴァラン、マグワイア、ショー。ボランチがポグバとマクトミネイ。2列目は右からラッシュフォード、ブルーノ、サンチョ、ワントップにロナウドが入りました。

 試合開始からユナイテッドがペースを握り、左サイドのサンチョの突破や右サイドのブルーノ、ポグバからのロングボールがロナウドに収まりチャンスを連発。前半21分、ブルーノの目が覚めるような長いスルーパスにラッシュが裏抜けしサンチョが先制点。しかしこのあとからセインツが盛り返します。

 30分ころからセインツはロメウ、ウォードブラウズが潰して奪ったボールを右サイドに展開するというパターンでポゼッションを回復。押し込むシーンが増えますが、中の枚数が足りなかったり、中の枚数が足りているとクロスをミスするなど、なかなか噛み合わず前半のうちに追いつくことはできませんでした。

 

■(後半)後半開始早々のセインツ同点弾。その後もセインツが奮闘
 ハーフタイムで流れがユナイテッドに戻るかと思いましたが、次のゴールはセインツに生まれました。後半2分、オーバーラップしたポグバのスペースを埋めていたダロトがエルユヌシの裏抜けを許し失点。セインツのオフェンスに対し基本的にはブロックでキチンと守れていましたが、このシーンは少し崩されてしまいました。

 追いついたセインツは精力的にプレスをかけポゼッションを高めていく一方で、少し慌てたのがユナイテッド。サンチョの突破、ラッシュフォードの仕掛けに対応されるようになると、ワントップのロナウドへのボールも繋がらなくなっていきます。

 前半はロナウドと連動したハイプレスがハマってショーやポグバのところで奪えるシーンが多くありましたが、後半20分頃からプレスが連動しなくなり、ユナイテッドの中盤が間伸びしてしまいました。広大な中盤のスペースはサンチョが絞ってポグバが狩るような感じでコントロールしていましたが、GKフォースターの度々のファインセーブもあり、3シャドーが効果的なオフェンスを見せることができませんでした。
 交代で入ったエランガは張り切りすぎたのかオフサイドラインを見誤ったり、リンガードは熱くなって不用意なイエローをもらったりと落ち着きがなく、交代要員としては期待はずれな印象を受けました。

 試合はその後動かず1-1で終了。どちらのチームも十分に勝機があったなかで、ロナウドを封じファインセーブがあったセインツの方がやや満足げに見えました。

 

■(総評)ユナイテッドのオフェンス陣は確かに魅力的。でも…
 久々にユナイテッドの試合をしっかりと観ました。少し黒人選手が増えたような気がしますが、昔と変わらず生え抜きの戦力と職人気質の外国籍選手が調和するチームです。しかし、スコールズルーニーギグス(それとデビュー当時のロナウド)らと比べるとどの選手もやや小粒になった印象を受けました。

 サンチョのボールをよく晒す好戦的なドリブルや足の速さ、低い位置からでも正確なロングボールを蹴れるキックと視野の広さは魅力的でしたが、アームストロングやウォーカーを出し抜くところまではいきませんでした。

 ラッシュフォードはボックスに侵入せずワイドに逃げるシーンが多く、プレスをサボるシーンも多く、サポーターの期待に応えられているのか不安になる場面が多くありました。

 ブルーノはリンクマンとしての素質は優れたものを持っていますが、ボックス付近でのインテリジェンス不足が目立ち、密集地帯では後手に回ることが多かったです。

 ロナウドは全盛期のようにワイドに逃げても活躍、という雰囲気はなく、ワントップの選手に落ち着いてしまったようでした。

 選手がスーパーではない、という批評からは補強やベンチメンバーの登用を惹起させますが、今日の先発メンバーも大変優れたスキルを持っていると私は思います。オフェンスの連携と手数を増やし、効果的で魅力的な崩しができるところまでラングニックがオフェンスを構築できるかがどうかが浮上の鍵となるのではないでしょうか。

 

ご愛読ありがとうございました。

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ぽっせ

【観戦記録】ジェフ市原千葉vs柏レイソル(サッカーPSMちばぎんカップ)

2年ぶりの開催となったちばぎんカップ柏レイソルドウグラスのゴールを守り切り0-1で勝利を収めました。

 レイソルの選手はコンディションが思わしくなく、試合を通してポゼッションを奪われていましたが、降雪の翌日で気温も低い中、大けがなく荒めのジェフを躱しきっての勝利となりました。

■放送はちばテレビが担当

 DAZNでの放送はなくちばテレビが放送を担当。

 放送開始直前のCMからオープニングの映像が大いに乱れやきもきしましたが、その後は問題なく中継されました。最初から引きでとっておけばいいビルドアップのシーンでのカメラの微妙なズームアウトがやや気になりました。

 ハーフタイム中のスタジアム外周でのロケ(リポーターがスタジアムグルメのレポートや関係者へのインタビュー)もありましたが、周りにサポーターがおらず、閑散とした雰囲気での撮影となったのが残念でした。

 実況はちばテレビの笹川アナウンサー。ジェフの選手名がほとんど頭に入っていない様子で、解説2名がどちらもレイソルOBということもあり、ジェフのホームゲームながらかなりレイソルにコミットした放送席となってしまいました。

 解説は増嶋、佐藤大のダブル解説。例年宮沢ミシェルが担当していた解説を今年はジェフOBでもある増嶋が担当。そんな中で増嶋はバランスをとってかジェフの監督とCBチャンミンギュの関係に触れたり、FW櫻川の性格や成長について言及するなど、バランス感覚をもった発言が好印象でした。試合中の発言も聞き取りやすく的確で、素晴らしい解説だったと思います。佐藤大は気ままに感想をつぶやく程度でしたが、増嶋との相性も良かったように感じます。

■(前半)ドウグラスの裏抜けでレイソルが先制

 ジェフのスタメンはGK新井章太、CBが左から鈴木チャンミンギュ、新井一耀。ボランチが田口と小林、2列目左から秋山、見木、風間、福満。ワントップに櫻川。
 新加入の高木、ブラジル人FWのサウダーニャはベンチスタート。

 試合開始からジェフが高い位置からのプレスでペースを掴みます。
 ジェフのキーマンとなったのは櫻川ソロモン。背負った状態からハイボールの処理、くさびを受けての落としとポストプレーを適切にこなし、コンディションの良さを伺わせました。ビルドアップの際にトップ下の位置までボールを受けにきたり、ロストした後は最終ライン近くまで戻ったりと裁量が与えられていましたが、90分バテることなくファイトし続けられるスタミナも見せました。
 一方でワイドに逃げるような動きはほとんどなく、センターレーンでのプレイを指示されていることが解説から示唆されていました。

 ジェフは組み立てる際のトップ下不在が目立ちました。田口、小林のダブルボランチの前に一枚壁があるような感じで、アタッカーである見木や風間、櫻川に繋ぐにはWBを経由しなければなりませんでした。中盤の狭く窮屈なエリアでのパスがつながらず、奪われて守勢に回るシーンが多くありました。

 レイソルは前半10分中盤でのミスパスを奪って細谷がスルーパス。ジェフのCB2枚がつられ、裏抜けしたドウグラスが先制点。
 42分にも古賀のオーバーラップによってジェフCB陣が崩れ、三丸のスルーパスからチャンスを作るシーンがありました。ジェフは昨シーズンリーグ2番目に失点数が少なかったそうですが、フィジカルやスピードで勝る外国人アタッカーの対処や数的不利になった時の対応は今一つ信用できないと思いました。

■(後半)両軍見せ場なく疲労感のある展開

 後半もジェフのオフェンスに変わりなく、ボランチからワイドを経由するところでつぶされるシーンが目立ちました。櫻川は2列目ではキープできても、ゴール前ではポジションを譲ってもらえません。
 左サイドの秋山は縦への仕掛けが2度ありましたがクロスに工夫がなくチャンスメイクには至りませんでした。右サイドの福満は攻撃参加はほとんどなく、カウンター時のポジショニングが消極的でした。同じく右サイドの風間は走り回って攻撃に守備にと奔走していましたが、組み立てには関与できず、後半早々にバテてしまった印象を受けました。

 ジェフは見木、風間、秋山、新井一耀を下げて、サウダーニャ、高木、末吉、高橋を投入。交代メンバーでは見木のポジションに入ったサウダーニャと、秋山のポジションに入った末吉に効果的な仕掛けと突破があり、スタメン奪取を伺わせました。
 後半ロスタイムに末吉の突破から深い位置でのクロスが上がり、高木がフリーのヘディングをミス(直後のシュートもポストに嫌われてしまいました)してタイムアップ。ボックス内で迫力のない櫻川、オプションとなる控えFW高木の不甲斐なさと、ストライカー不在を感じる後半となりました。

 レイソルも交代選手が目立ったインパクトを残すことはできませんでした。細谷は足を攣ってフル出場となりませんでしたが、効果的なポジションを取り続けアシストを記録。今日一番の出来だったかと思います。

 

■(総評)球春到来に期待を隠せず

 ジェフはビルドアップとネガトラ時のディフェンスに不安が。レイソルはそもそもコンディショニングに不安があり、今年も苦戦を予感させました。

 とはいえ開幕しないと何が起きるかわからないのがJリーグ。ジェフは外国人FW加入の報道もあり10何年ぶりの昇格に期待がかかります。

 私も今年で20年目のジェフサポーター。開幕グルージャ戦は大差をつけての貫禄勝ちを願っています。

 

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ぽっせ