ぽっせのブログ

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【観戦記録】ジェフ市原千葉vsモンテディオ山形(サッカーJ2第3節)

 前節初勝利を掴んだジェフですが、試合直後に感染症発症のリリースがあり、大量の離脱者が出てしまいました。

 一方の山形は開幕群馬に敗れ、前節熊本には3-0と快勝。春の訪れとともに徐々にコンディションを上げていきたい、1勝1敗同士の一戦となりました。

 

ジェフのスタメンはGK新井、
5バックが左から福満、佐々木、鈴木、新井、西久保
ダブルボランチチャンミンギュと小島、トップ下に見木
ワントップに櫻川、そのシャドーにサウダーニャという形。
ベンチメンバーは松原、篠原、佐久間、風間、ブワニカ、川又といった有様で、
なんと田口、小林、熊谷、高橋とボランチが4枚離脱という緊急事態。

小島の相方にチャンミンギュがボランチに入り、空いたCBに佐々木が初先発となり、ベンチには川又が入りました。川又は出場すれば2020年12月ぶりということで、攻撃陣が不甲斐ない中で期待を持ったサポーターも多かったのではないでしょうか。

 

■(前半)ジェフの5バックを崩せず停滞するモンテディオ

 ボランチ4枚落ちでは流石に試合にならないと踏んだか、ジェフはシステムを変更し最初から5バックで0-0を狙います。

 試合開始早々、4分サウダーニャと見木のコンビで崩して櫻川のヘディングシュート。バー直撃となりますが、サウダーニャと櫻川の共存は今季初ということで期待感を持たせました。

 一方のモンテディオは加藤が西久保や新井を躱してクロスを上げるシーンが多く、西久保のサイドを狙ってくるかなという印象を受けましたが、同じサイドで攻撃を組み立てる南や藤田は中への志向性が強く、ややちぐはぐな印象を受けました。センターはチャンミンギュが、左サイドは福満が奮闘しボールをカット。気持ちのこもったプレーを見せてくれました。

 ボックス内での身長差を考慮してなのか、クロスではなく中へのくさびを執拗に狙うモンテディオでしたが、小島が不安定なポジショニングを繰り返していたこともあり、素直に左サイドからの崩しやクロスを狙われたほうが苦しい感じも受けました。

 攻撃面ではチャンミンギュと福満が絞ったところを見木が奪って速攻、という基本形が確立している様子でしたが、櫻川がハイボールを処理するために中央に陣取るしかないなかでサウダーニャがスペースを持て余すことが多く、上手くフィニッシュに繋げられませんでした。

 櫻川はしっかりと守備に戻るシーンも多くありましたが、速攻の場面では活躍できませんでした。サウダーニャは右サイドを中心に陣取りカウンターの際ドリブルでボールを運びましたが、フィニッシュを左で打てるようにカットインしたがる癖が徐々に看破されると、対応されることが多くなり輝きを失っていきました。

 前半はとにかくチャンミンギュと福満の守備への奮闘が目立ちました。福満はマッチアップする横山にもほぼ完勝で好調を感じさせる出来。35分のコーナーキックは選手もそれを感じ取ったのか、中を囮に福満を狙うトリックプレー。フリーで合わせ決定機となりましたが枠の外。比較的イージーなシチュエーションだっただけに、枠に飛ばしてほしい気持ちもありました。

 サウダーニャのドリブルが通用しなくなりチャンミンギュがバテはじめるとジェフの重心が下がり山形が攻勢を強めますが、ゴールは生まれず前半を0-0で折り返します。

■(後半)ジェフは総動員での防衛戦。ドローに持ち込む

 後半もジェフは変わらず5バック+ダブルボランチの計7枚で引いて守りますが、ブロックに突っ込んでくる山形を見木が降りてきてボール奪取&攻撃の起点に。サウダーニャが中央でボールを引き継いで一人で組み立てることが増えました。サウダーニャは状況に応じて速攻と遅攻を使い分けたり、ロストした後も懸命にポジションをとりなおすなど前半の反省を踏まえた、なおかつ気持ちのあるプレーを見せてくれました。

 徐々にジェフの両ワイドがプレスをかけられなくなり、58分に山形のコーナーキック、59分に藤田の素晴らしいターンからシュートなどチャンスが続きます。2本のチャンスはいずれも櫻川が処理。櫻川は攻撃面ではインパクトを残せませんでしたが、守備で貢献がありました。

 65分に山形が3枚替え。攻勢を強めますが、70分を過ぎてジェフも櫻川と小島を下げブワニカと篠原を投入。交代が後手に回る形になったうえ、櫻川が下がった直後にサウダーニャが両足を痙攣させるなどやや不穏な空気が漂います。

 その後も山形が攻勢をかけますが、鈴木を中心にジェフディフェンス陣が奮闘。ブワニカは櫻川に代わってよくチェイスしましたが、投入直後のドリブルで仕掛けられずアウトサイドに向かう、スペースを失って中を確認せずにフェイントなしでクロスを上げるなどアタッカーとしてはやや不安な印象を受けました。一方篠原はディフェンスを無難にこなしたほか、攻撃参加でもスルーパスを通す、最終盤ではプレスを躱してカウンターのチャンスを作るなどしっかりとプレーした印象を受けました。

 足が止まりジェフの両ワイドがプレスをかけられなかったところで、足の攣ったチャンミンギュと右サイドの西久保に代えて矢口を投入。矢口は若干17歳で山形も当然狙ってきましたが、目立ったミスはなくディフェンス時の1対1でも勝利。先週まで県2部リーグでプレイしていた選手ですが、しっかりと責務を果たしたといえると思います。

 交代選手の奮闘もあり、試合は0-0で終了。試合終盤は審判の足も止まり、離れた距離からのやや大雑把なジャッジが増えて山形の選手がいら立つシーンもありましたが、ジェフにしてみればしてやったりな引き分けとなりました。

■(総評)スクランブル下で勝ち点1獲得は収穫

 ジェフは感染症の影響でボランチ4枚と高木を欠くなかで、徹底して勝ち点1を狙いにいく戦術が奏功した形となりました。もちろん昇格を狙うのであれば交代して出てきたアタッカーにもう少し活躍してほしいという気持ちもありますが、ブラジル人FWを補強したというリリースもあり、現状攻め手が無くべた引きしか戦術の取りようがないということであれば、勝ち点1は十分な結果といえるのではないでしょうか。

 

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